会長挨拶

第22回NPO法人 日本脳神経血管内治療学会
関東地方会学術集会
会長 石橋 敏寛
東京慈恵会医科大学脳神経外科 准教授

このたび、2022年9月10日(土)に開催されます第22回 NPO 法人 日本脳神経血管内治療学会関東地方会学術集会の会長を務めさせていただくこととなりました。

今回はテーマを「議論」といたしました。
脳血管内治療の普及に伴い、様々な人が、様々な方法で治療に携わるようになりました。多くの人が関わるこの治療には、手技としての技術だけではなく、耳学問としての技術も大きく貢献します。人と人のつながりが、より限定的になっている昨今、脳血管内治療に関して何気なく語り合う機会が減っていると感じています。オンデマンドの講演を拝聴するだけの受け身の知識も大切ですが、議論の中から発見する「偶発的な知識や発見」も重要であると考えています。本会がその「議論から知識を得られる場」になれば幸いです。

COVID19の出現以降、学会のあり方は大きな変更を余儀なくされました。現地のみならず、Webも併用したHybrid開催が標準となりつつあります。
いつかは、従来の現地参加で顔を突き合わせて議論をと考えるところですが、もはやそれは期待できない状況です。新しい標準を作る必要があると考えております。
学会開催にあたりアンケートを取らせていただきました。大変たくさんのご意見をいただき、このJSNET関東地方会の開催を前向きに考えることができました。誠にありがとうございます。
これらを大いに参考にさせていただきまして、今までの地方会とは趣を変えて企画しております。

  • 開催経費節減のため大学講堂を使用し、Zoom併用で議論します。
  • 一般演題は症例報告を中心に、一症例から得られる課題の追求、議論の時間をたっぷり取ります。
  • 新進気鋭の若手・中堅の先生が受動的なlectureを聴く会ではなく、発言、議論するための学会です。
  • 座長の先生には、参加者が気軽に議論できる雰囲気を作っていただきます。
  • 議論に多くの方々が参加・集中できるよう、演題やセミナーが重なることを避けたプログラムにします。
  • SDGsを意識し、食品ロスの削減のため、お弁当の配布を伴うランチョンセミナーはやめます。
  • ランチタイムは自由にお取りいただけるよう工夫します。
  • 共催セミナーは学会開催週の月曜日から金曜日までウェブライブセミナーで毎夜開催します。経験豊富な先生方のご講演「夜ゼミ」を存分にお楽しみください。
  • 何処からでも容易に議論いただくため、Zoom併用による双方向通信とします。
  • 来場にあたり、スマホ、タブレット、PCで聴講予定の場合、イヤホンをご持参ください。

いくつかの新しい試みによって混乱もあるかもしれませんが、より充実した議論ができるよう準備してまいります。学会当日はたくさんの方々にご参加いただき、多くのご意見と議論がなされることを願っております。よろしくお願い申し上げます。

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